酔いどれエンジニアのブログ

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受講生はどういう教育過程を経ているか | 教育のことで頭が混乱したので、頭の中をスクラップ&ビルドする 2

新人教育について色々考えていて、頭が混乱してきたので、整理するためのシリーズです。 前回の「名称の意味を確認する | 教育のことで頭が混乱したので、頭の中をスクラップ&ビルドする 1 」では名称だけ確認しました。 今回は受講生について考察をしたいと思います。
 

私が携わっている研修では最終学歴が大学卒業である人が多いです。 最終学歴が高専卒業生や専門学校卒業生はごく少数で、高校卒業生に至っては受け持ったことがありません。

最終学歴が高専卒業生や専門学校卒業生が少ないのは、高専卒業生や専門学校卒業生をほぼ即戦力として採用しているからでしょう。 (この辺りの裏付けを取る資料を探してみましたが、求めるものが細かすぎて当てはまるものが見当たりません。各学校の就職先を調べ、その企業の募集要項などから新人教育に関する記述を調べれば分かると思いますが、さすがに時間が取れないので、ここは私の憶測を元に進めて行きたいと思います。)

 

高校とは

他の学校を調べてみる前に、比較基準として高校を調べてみます。

第五十条 高等学校は、中学校における教育の基礎の上に、心身の発達及び進路に応じて、高度な普通教育及び専門教育を施すことを目的とする。

第五十一条 高等学校における教育は、前条に規定する目的を実現するため、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。 一 義務教育として行われる普通教育の成果を更に発展拡充させて、豊かな人間性、創造性及び健やかな身体を養い、国家及び社会の形成者として必要な資質を養うこと。 二 社会において果たさなければならない使命の自覚に基づき、個性に応じて将来の進路を決定させ、一般的な教養を高め、専門的な知識、技術及び技能を習得させること。 三 個性の確立に努めるとともに、社会について、広く深い理解と健全な批判力を養い、社会の発展に寄与する態度を養うこと。

引用元:学校教育法  第六章 高等学校

社会に役立つ知識、技術を習得させる<教育>を行う場が高校であるようです。

 

大学とは

それでは一番対象者の多い大学とは本来どういうところなのかを確認します。

第八十三条 大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とする。 ○2 大学は、その目的を実現するための教育研究を行い、その成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与するものとする。

引用元:学校教育法  第九章 大学

高校とはだいぶ趣きが違いますね。 専門の学芸に関する知識を教授されたり研究を行うことで、 自分で考える力を手に入れるための学校と言えそうです。

第七条 大学は、学術の中心として、高い教養と専門的能力を培うとともに、深く真理を探究して新たな知見を創造し、これらの成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与するものとする。 2 大学については、自主性、自律性その他の大学における教育及び研究の特性が尊重されなければならない。

引用元:教育基本法 第七条

「深く真理を探求して新たな知見を創造し」と書かれています。 受動的だった高校までとは大きく違うところですね。

つまり大学卒業者は、その專攻や学校に関係なく、自らの力で物事を考え抜く能力を持っていると言えるでしょう。

 

大学全入時代

しかし、大学全入時代と言われる昨今では、実体が変わってきているようです。 大学全入時代とは、入学定員の総数が受験者数よりも多いので、学校・学部にこだわらなければ全員が大学に入ることが出来るということを意味しています。 このような状態ですから、大学側も学生に選んで貰うために変わってきたようです。 その結果でしょうか、<自らの力で物事を考えぬく能力>を持たぬまま卒業してしまう人も増えてきたように思います。

ただ、ほとんどの大学卒業者は<自らの力で物事を考えぬく能力>を変わらず持っていますから、受講生の中には<自らの力で物事を考えぬく能力>を持ってない人がいる可能性があるという認識を持っておいた方が良いようです。